田園にそびえる大斎原の巨大な大鳥居
熊野本宮 旧社地

大斎原 ― 熊野本宮のはじまりの地

大斎原(おおゆのはら)は、熊野本宮大社旧社地です。熊野川・音無川・岩田川の合流点にひらけた中州にあり、明治二十二年(一八八九年)の大洪水で多くの社殿が流失するまで、ここが熊野信仰の中心地でした。かつては現在よりもはるかに壮大な規模の社殿が立ち並んでいたと伝えられます。

日本最大級の大鳥居

洪水の後、流失を免れた社殿は現在の山上の地へ遷されましたが、旧社地には今も神々が祀られ、静かな聖域として守られています。その入口には、平成に建てられた日本最大級の大鳥居がそびえ立ち、田園のかなたからもその姿を望むことができます。鳥居をくぐって参道を進むと、周囲の喧噪が嘘のように、深い静けさに包まれます。

水と信仰の原風景

大斎原は、熊野が「水の聖地」であることを最もよく感じさせてくれる場所です。かつて参詣者は川を渡り、身を清めてから聖域へ足を踏み入れました。川の流れ、風にそよぐ木々、広がる空。何もないようでいて、すべてがある――そんな熊野の原風景が、ここには残されています。本宮大社への参拝とあわせて、ぜひ足を運びたい場所です。

熊野をめぐる旅の計画には、地域の観光情報サイト熊野本宮観光協会なども役立ちます。