熊野街道の旅は、単に社寺を「見る」だけの旅ではありません。深い森を抜け、峠を越え、川のほとりを歩きながら、自然そのものに神を見出してきた古代日本の信仰の感覚を、体でたどり直す旅でもあります。ここでは、熊野街道.comがご案内する聖地と名所を一覧でご紹介します。
熊野三山 ― 熊野信仰の中心
熊野三山とは、熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の三社の総称です。それぞれ独立した信仰を持ちながら、互いの主祭神を相互に祀りあうことで一つの霊場圏を形づくってきました。三山をめぐり結ぶことは、古くから最も尊い巡礼の形とされてきました。
- 熊野本宮大社 ― 全国に三千余社ある熊野神社の総本宮。杉木立に包まれた参道の先に、檜皮葺きの荘厳な社殿が立ち並びます。
- 熊野速玉大社 ― 熊野川河口に近い新宮の古社。丹塗りの社殿と、国宝を含む多くの古神宝で知られます。
- 熊野那智大社 ― 那智の大滝を御神体とする信仰に始まる聖地。朱塗りの社殿と大門坂の石畳が名高い。
- 大斎原 ― 本宮大社の旧社地。日本最大級の大鳥居がそびえます。
熊野の伝説と自然
- 熊野街道縁起 ― 街道の起源と、都から熊野へ向かった参詣の歴史。
- 徐福伝説 ― 不老不死の仙薬を求めて渡来したと伝わる、秦の方士・徐福の物語。
- 花の窟神社 ― 巨岩を御神体とする、日本最古とも伝わる自然崇拝の社。
- 引作の大楠 ― 推定樹齢千五百年、南方熊楠ゆかりの巨木。
- 瀞八丁 ― 「日本一の渓谷美」とも称される瀞峡の景勝。
熊野は広く、見どころは一日では回りきれません。無理のない計画で、季節ごとに何度も訪ねたい土地です。歩く道の選び方は、和歌山県の観光情報サイトわかやま観光なども参考になります。