熊野の一年は、祭りとともにめぐります。火をかかげ、縄を掛け、扇をあおぐ――そのひとつひとつに、自然への畏敬と感謝が込められています。ここでは、熊野地方に伝わる主な祭りと年中行事を、季節ごとにご紹介します。日程は年によって変わることがありますので、お出かけの際は各地域の観光情報で最新の情報をご確認ください。
冬 ― 火と鬼の季節
- お燈まつり(二月):新宮・神倉神社の勇壮な火祭り。白装束に身を包んだ大勢の「上り子」が、松明を手に急峻な石段を駆け下る、熊野を代表する火の神事です。
- 節分祭(二月):熊野速玉大社・熊野那智大社などで営まれる節分の行事。福豆まきに多くの参拝者が集います。
- 花の窟神社 春の大祭(二月):巨岩を御神体とする花の窟神社で行われる、御縄掛け神事。
夏 ― 水と炎の祭り
- 那智の扇祭り(扇会式・七月):熊野那智大社の例大祭。十二本の大松明が那智の滝への参道を清め、扇神輿が滝前に並ぶさまは圧巻です。国の重要無形民俗文化財。
- 熊野本宮 例大祭・湯登神事(四月):熊野本宮大社に伝わる神事で、稚児が神と一体となる神秘的な儀礼が営まれます。
- 川原の花火大会(八月):瀞峡周辺をはじめ、各地の河川敷で夏の夜空を彩る花火が上がります。
秋 ― 実りと感謝
- 花の窟神社 秋の大祭(十月):春と対をなす、二度目の御縄掛け神事。
- 熊野速玉大社 例大祭・御船祭(十月):熊野川を舞台に、早船競漕が繰り広げられる速玉大社の勇壮な祭礼です。
祭りは、その土地の心にふれる何よりの機会です。熊野を訪ねるなら、ぜひ祭りの日にあわせて計画を立ててみてください。日程や交通の詳細は、和歌山県のわかやま観光などでご確認いただけます。